わたしはひとの役に立てない、
何もなしていない、何もできない人間だと、
ずいぶん長いあいだ思い込んでいました。

でも、「わたしがわたしであるから」
できることがあり、
「わたしがわたしの立ち位置にいるから」
役に立てることがあるんだと、
わりと最近になって、
ハッ、と理解したのでした。

わたしは病気持ちだし、
ばりばり働くこともできない、
でもそういう人であっても、
その人がその人として生きているからこその役割がある。と、
はじめて心の底から、すとんと理解できました。

だので、このまんがの

「僕は平さんと同じ生き方はできない」
「だからいいのさ 友達がもし行き詰まったら 君が助けてやれる」

というやりとりや、

「あの子は動かないが 耐えるという仕事をしている
 あの子は何も出来ないように見えるが 二十四時間闘っている」

という言葉が、じーんとしみわたりました。

夜廻り猫(1) (ワイドKC)
深谷 かほる
講談社
2017-03-23